Vol.05
SNK営業列伝
時はネオジオ全盛期。 東西奔走の営業活動で、数々のドラマが生まれました。
成功の影には、地道な営業努力があります。メガヒットを飛ばしたSNK商品達のその影で奔走する男達。
そこには数多くのドラマが生まれました。当時の営業活動中に起きた出来事や、誰も知らない裏事情など、社内応募で多数寄せられた思い出の中から、一部をご紹介します。
【 営業列伝その1 】
おばあさんがやっている駄菓子屋さんが、店を閉める事になり筐体を引き上げに行ったら、筐体に何度もお礼を言いながら、最後は涙で見送ってくれた。
【 営業列伝その2 】
当時の全営業車に社ロゴを入れなかったのは、現金やソフトの盗難防止の観点から。でも、ネオポケが発売される頃には、全営業車にネオポケのステッカーを貼るよう指示が来た。ちなみに、ネオポケのステッカーを私有車に貼ると宣伝としての報奨金がもらえた。
【 営業列伝その3 】
とあるゲームセンターが、「店内にたくさん掲示したい」ということで販促用(非売品)のカレンダーを多めに納品したら、年明けに店頭で販売されていた。
【 営業列伝その4(抜粋版) 】
○営業所は、途中まで土日が休日だったが、週末の故障対応を考えて、土曜出勤の日月が休みに変わった。平日の空いている時に買い物や映画が観れると営業所員には割と好評だった。
○対戦相手がカメラで確認できるスーパーNEO29は、ケンカの原因となるため不評だった。
○サムライ斬紅郎は、営業所の設置しているリース筐体の数以上のソフトが送られてきた。
○トラックにMVS-U4を8台+ソフトを積み、⌈納品するまで帰ってくるな。⌋と上司に送り出された。
○鹿児島営業所が火山灰の被った筐体と基板を廃棄するつもりで水洗い。3日間日干して電源を入れたら普通に起動した。
○月末近くは、集金した数百万円分の100円玉を毎日銀行に入金していたから、銀行のお姉さんに嫌われていた。
【 筐体関係のはなし 】
○SC筐体のネジは特殊で「NEOネジ」と言われていた。
○MVSのタイトルパネル(ELカード)は、一部の子供たちが熱心に収集していた。ただ、業者にしか卸しておらず、何故子供たちが...
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