新旧ゲームファン必見!
超絶2Dドットグラフィック
『KOF XIII GM』

まるで実写のような3DCGのゲームが
隆盛を極める現代だからこそ、
レトロだが作り手の魂を感じる
2Dドットグラフィックが懐かしく、
美しく、そして新しい。
時代が巡って過去のシネマや歌が
再評価されるように、
いま新旧のゲームファンに贈る
超絶2Dドットグラフィック『KOF XIII GM』!

ずは復習-
ドット絵って何?

はじめに、ドットとはコンピュータで画像を扱う際の最小単位で、色調や階調を持つデータのことです。
ドット絵はコンピュータ上における画像表現方法のひとつで、最小単位のドットを手作業で1点ずつ配置するという制作工程も含めてドット絵と呼びます。
ドットを緻密に根気よく打ち込んでいく作業は、例えるとタイルを用いたモザイクアートみたいなもので、ひたすら地道な作業が求められるのです。

初ゲームの主流は
ドット絵だった

ゲームの草創期から90年代前期にかけて、ドット絵はパソコンやゲーム機で用いられる表現技法の主流でした。当時はハードの性能や技術的制約により、決められた色数や解像度でグラフィックを描かざるを得なかったのです。
しかし、これが逆に、限られた条件の中でいかに美しさや視認性の良さを追求するかという職人技的な表現方法を生み出し、それ自体は色の付いた点の集まりにすぎないドットの集合体を、アートとしてのドット絵へと発展させました。
例えば、ゲームのキャラクターをスプライトのサイズ内に収めるために編み出された「デフォルメ」は、その代表例です。
他にも、ドットの配置や色の指定によって見えないものを見せる技術、少ない色数でたくさんの色があるように見せるアニメーションの技術など、まさに匠の技と言えます。

3DCGの登場による
リアル路線の台頭

ところが、90年代中期にポリゴンを利用した3次元コンピュータグラフィック(以下3DCG)が普及すると、ドット絵はグラフィックの主役の座を降りることになりました。
当時3DCGが世界に与えた衝撃は大きく、これ以降ゲームのグラフィックはリアル路線へと舵を切り、現在にまで至っています。

ームの多様化で
ドット絵が再評価

そして現代。時代の流れで多様な価値観が生まれる中、ゲームも多様化していき、レトロゲームを見直す動きが現れています。
ドット絵の表現力、特に厳しい制約の中から生まれるデフォルメや人の手で緻密にドットを配置していくという工程が生む独特の「味わい」が注目を集め、当時を知るファンだけでなく、ドット絵を知らない世代にも高く評価され、3DCGに負けないインパクトある描写がドット絵でも可能だと認識されたのです。
また、人の手でしか表現できない、あるいは創り出せない描写や味わいなどが、キャラクターやデザインに独特な存在感を与えることもドット絵の特徴と言え、当時を知るファンにはそれが懐かしく、逆に知らない世代には新しいものに感じられるのかもしれません。

『KOF XIII GM』
ドット絵の魅力とは…

『KOF XIII』は、2010年当時にドット絵の極致とも言える滑らかな2Dドットグラフィックを実現した、異色の対戦格闘ゲームです。
新しい技術や効率的なツールが当たり前になった3D格闘ゲーム隆盛の時代に、敢えて手描きのドット絵を選択した背景には「KOFで最高の2D対戦格闘を目指す」という開発の信念があり、同時に自分たちにしか出来ないことで3D格闘ゲームにない「味わい」という、唯一無二の特徴を打ち出すという狙いもありました。
また、この作品ではドット絵に光と影を利用した立体感ある演出を取り入れ、2Dでありながら3D的な存在感を表現することに成功しています。
さらに、キャラクターに光源からの照り返しを映り込ませたり、背景の色調に合わせた微妙な色調整を反映させたりして世界観と臨場感を表現しているのです。

こうして創り上げられた『KOF XIII』の2Dドットグラフィックは、まさに魂のドット絵による結晶で、同時にドット絵の表現力の高さと新たな可能性を示した意義のある挑戦でもありました。
だからこそ、今回の『KOF XIII GM』でいま一度、新旧ゲームファンの皆さんに体験してほしいのです。
さあ、存分にご堪能ください!

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